それぞれの冬

スキーー家

冬になり、スキー一家の我が家は山に篭もる。舅の代から毎年恒例。スノースポーツをやらない人も昔は強制参加していたが、移動に車で往復7時間を使い家事をし留守番するのがストレスになるため10年ほど前から不参加が認められることになった。

私と姑は毎年不参加。1人で家でのんびりし外食したり、友人と出かけたり自由気ままに過ごす。

舅はリタイアしてから10月から5月くらいまで別荘で過ごしている。

夫も舅もよく似ていて、自分がやりたい時にやりたいことをする。周囲の確認は取らない。

夫は今年自分と娘をインストラクターの仕事に、息子を事務仕事に、私の知らないうちに決めていた。平日は仕事、週末はスキーで誰も家にいない。私が行きたいと言えば一緒に行き、温泉に入ったり探索したり、集合をかければ家族も集まってくる。でもすぐ飽きる。家事を当てにされ家政婦替わりに使われ疲れ不満が溜まる。

不穏な空気が流れ、また行かなくなるの繰り返しだ。やりたいことが合わない。けれどそういう形で相手を尊重し何十年も結婚生活は維持される。

娘は法律事務所で普段アルバイトをしていて、日給は1万円くらいになるが、そちらを休んでインストラクターの仕事に行き、4日以上行っても2万円だったようで不満を漏らしていた。

息子も3週目には、テスト勉強があるから行きたくないと行って家で解放されたように遊んでいるのをみた。テストのことを厳しく言われるので、夫が怖いからテストも受けていたし、アルバイトのおかげで腰が軽くなり、行動も早くなった。息子の場合は給料関係なくリハビリにちょうどいい。(しかし、なぜか娘より給料が多かった。)

行ったら行ったで楽しいこともあるようなので、みんな自由にすればいい。寂しがり屋の夫は家族をコントロールでき、好きなことをやれて機嫌がいい。夫の機嫌が良ければ家族は平和だ。