2024年1月

お正月

毎年私たち家族4人は、1人で留守番をしている姑の所に新年の挨拶に行く。いつもご馳走を用意してくれており、お年玉をもらって帰るのが恒例だ。

しかし姑は自動車に乗れず、買い物に電動自転車で行くのも大勢の分を買うのは大変だ。

そこで、去年から娘を買い物のパートナーに派遣し、更に姑にお年玉を数万円渡すようになった。全部夫の意向。夫は根っからのマザコンなのだ。でも、母親を大切にする男性はいいと思う。

宴の最中、夫がニヤニヤしながら私に留学のことを言わせようとする。私は年寄りは何を言い出すか分からないのであまり話したくなかった。

結局ぼんやりとそれらしいことは言ったが、具体的な話題は避けた。すると夫はつまらなそうにしていた。何故か私が留学することを彼は誇らしく思っている。そう、応援してくれている。この年でというのもあるし、いずれ息子や家族の利益に繋がればという動機があることを彼は理解していた。

息子が不登校になってしまった苦しみは、他の人にはあまり理解されない。枠にはまった家族の形をいくら守ろうとしても歪みが生じ、打開しようともがき苦しむ心境を伝えることはおろか、理解してもらうことは難しい。

家族の形は何通りもあり、何が正しいと他の人が決めることはできない。ここまで来て何が正解かなんて誰にもわからない。

活路を見いだせる可能性が少しでもあるならできることは全てやる。